東京都北区にて、「アンダーテン工法」を活用した投資用デザイナーズマンションを設計・施工いたしました。
建築規制が厳しい住宅系の用途地域では、通常は4階建ての建築が難しいケースが少なくありません。
しかしながら、緻密な設計と特殊工法を駆使し、その制約をクリアすることで、住宅系の用途地域に4階建て・全14戸という土地効率を最大限に活かしたプランを実現しました。

■施工内容
| 地域 | 東京都北区 |
| 用途地域 | 第一種住居地域 |
| 構造 | RC |
| 規模 | 4階建て |
| 戸数 | 14戸 |
| 特殊工法 | アンダーテン工法 |
土地のご状況と課題
計画地は、以下のような建築規制が重なる条件にありました。
| ・第一種住居地域 建物の高さが10mを超えると日影規制にかかるため、4階建ての建築が難しい地域。 ・第二種高度地区(北側斜線制限) 上層階は北側斜線によりボリュームが削られ、3階・4階はそれぞれ1戸ずつ減らさざるを得ない。 ・ワンルーム条例 戸数が15戸以上になると条例の対象となり、計画に大きな制約がかかる。 |
一般的には2〜3階建てで計画されることの多い地域であり、さらには、第二種高度地区に該当することから北側斜線制限によって上層階の戸数が削らざるを得ない条件下。
限られた条件の中でいかに収益性を最大化できるかが重要なテーマでした。
当社のご提案・設計プラン
日影規制に対しては、当社の得意分野である、建物高さを9.99mに抑える「アンダーテン工法」を採用。これにより日影規制の影響を回避し、住宅用途地域では実現が困難な4階建てマンションを可能にしました。

さらに北側斜線制限を考慮したプランニングにより、14戸の最適配置を実現。
- 1階:4戸
- 2階:4戸
- 3階:3戸
- 4階:3戸
→ 合計14戸(ワンルーム条例上限ギリギリの戸数をプランニング)
日影規制・ワンルーム条例にかからない範囲で、土地のポテンシャルを最大限に引き出した設計となっています。
資産価値を高める外観・内装デザイン

外観はRC打ちっぱなしに黒系の撥水仕上げを施し、シックで高級感のある印象を演出しました。
単なる保護機能としての撥水加工ではなく、黒みを帯びた質感によりデザイナーズマンションらしい存在感を強調しています。


共有部分
また、共用部には間接照明を採用し、落ち着きと洗練された空間に。

オーナー様からの「将来を見据えて付加価値をつけたい」というご要望を踏まえ、投資用物件としての資産価値を一層高めるデザインとしました。




住居スペースの内装デザイン
住居スペースにも、打ちっぱなしのコンクリート壁と間接照明を採用して洗練された空間を演出しつつ、温かみのある木目を取り入れて落ち着いた雰囲気にしています。







3階・4階には広いバルコニー付き住居スペースを確保
3階・4階は北側斜線制限により1戸ずつ削らざるを得ませんでしたが、その部分を活用し、広いバルコニー付き住戸をつくることで付加価値をつけています。


まとめ
本事例では、建築規制により通常は2〜3階建てが一般的とされる住宅用途地域において、アンダーテン工法と高度な設計技術により4階建て・14戸を実現しています。
土地効率を最大限に引き出すプランニングと、資産価値を高めるデザイン性を両立させました。
「限られた土地条件でも、
オーナー様にとって最大の収益を生み出す建物をつくる」――
そんな想いで、今後もご依頼者様の土地に合ったプランをご提案してまいります。
「土地の制限をクリアしながら、収益性を最大化したい」
「将来を見据えて資産価値を高めたい」
そうお考えの方、まずはクリアデザインにご相談ください。
東京都心部の限られた土地でも、投資効率を最大化させる特殊工法と高い設計技術、そしてデザインで、お客様の投資用マンション・アパートの設計・建築をサポートいたします。
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