東京都立川市にて、Kフレーム工法(鉄骨造/壁式構造)を採用した投資用4階建てマンションを設計・施工いたしました。

■施工内容
地域 | 東京都立川市 |
用途地域 | 近隣商業地域 準防火地域 |
構造 | 鉄骨造・壁式構造 |
規模 | 4階建て |
戸数 | 12戸 |
特殊工法 | Kフレーム工法 |
Kフレーム工法は重量鉄骨やRC造に比べて建築コストを大幅に抑えられ、同規模の建物でも投資効率を高められる工法です。
本計画の敷地条件は、角地に位置し、日影規制・道路斜線・高度斜線※といった複数の建築制限が重なっています。そこで当社は、天空率緩和の活用や日影シミュレーションなど、高度な設計テクニックを駆使。
その結果、法規制を遵守しながら住戸部分を最大限に確保し、限られた土地で収益性を最大化できる投資用マンションを実現しています。
※高度斜線とは:建物の高さを制限するために、自治体が定める規制のことを指します。建物の各部分がこの斜線を超えないように設計する必要があり、上層階はセットバック(後退)させるなどの対応が求められます。 |
土地のご状況と課題
今回の土地は、角地で両面道路に面しています。一見条件は良いように思えますが、実際には以下のように複数の建築制限が重なっていました。

- 角地・両面道路
道路斜線が2方向から同時にかかるため、建物ボリュームが大きく制約される。 - 近隣商業地域
比較的自由度の高い地域ではあるものの、日影規制や道路斜線、高度斜線による高さ制限をクリアする必要がある。 - 設計上の課題
道路斜線や高度斜線に抵触すると上層階を大きく削る必要があるため、天空率緩和の検討や日影シミュレーションなど、専門ソフトを使った設計テクニックが不可欠でした。
当社のご提案・設計プラン
Kフレーム工法の採用
Kフレームは、構造の自由度が高くコストを大きく抑えられる特殊工法です。 4階建てを実現する際にはRC造や重量鉄骨造も選択肢となりますが、収益性とコスト効率の両立を実現するKフレーム工法を採用しました。
天空率緩和の活用
道路斜線にかかる部分は天空率緩和を適用し、専門ソフトで検証することで法規制をクリア。
その結果、通常なら10戸程度の敷地で12戸を実現しました。
廊下をなくした投資効率の高い配置
角地の特性を活かし、各住戸の玄関を階段部分に集約。
廊下を設けないことで共用部を最小限にし、住戸スペースを効率的に確保できるプランニングにしました。
第三種高度地区への対応
高度斜線の影響により、片側の4階部分はセットバックが求められました。
4階の片側のみをわずかに削ることで、法規制を遵守しています。
外観・内装デザイン

シンプルかつ無駄のないフォルムにより、都市部に調和しつつも存在感のあるデザインにしました。
住居スペースの内装デザイン
内装は、白を基調とした明るい空間に木目調の建具やキッチンを組み合わせた、シンプルで落ち着きのあるデザインに仕上げています。







まとめ
本事例は、道路斜線や日影規制、高度斜線といった制限が重なる角地において、Kフレーム工法と高度な設計技術を駆使することで4階建て・12戸を実現した事例です。
廊下をなくした効率的なプランニングや天空率緩和の活用により、コストを抑えながら収益性を高める建物を形にしました。
「都市部でコスト効率の良い投資用物件を建てたい」
「制約のある土地でも収益性を高めたい」
そうお考えの方は、ぜひクリアデザインにご相談ください。
投資効率を最大限にできる特殊工法と設計テクニックで、土地条件に合わせた最適な投資用マンション・アパート建築をご提案いたします。
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Kフレーム工法(壁式構造)と重量鉄骨(ラーメン構造)の違いは以下の記事で詳しく解説しています。
「日影規制が厳しい住宅系の用途地域で4階建てマンションを建てるには?」の疑問には以下の記事が参考になります。